
5日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が大きく反発し、一時、上げ幅は600ドルを超えた。トランプ政権が自動車についてはカナダとメキシコへの関税を1カ月間、免除すると明らかにしたことを好感した。終値は、前日より485.60ドル(1.14%)高い4万3006.59ドルだった。値上がりは3日ぶり。
トランプ氏は4日、カナダとメキシコを対象に25%の関税を発動。経済への打撃を見込み、ダウは3日と4日に大きく下落し、下げ幅は2日間で計1300ドルを超えていた。
高関税により、インフレ(物価高)の加速や景気を冷え込ませる可能性が指摘されている。特に自動車産業は雇用規模も大きいうえ、部品が3国の間を何度も行き来して製造されるため、影響が懸念されていた。5日はゼネラル・モーターズ(GM)が7.2%、フォード・モーター5.8%など米国の自動車メーカーの株価が大きく反発した。